この記事でわかること
- 女性フリーランスが「能力や資格を生かせている」と感じている割合と、その職種差
- 案件の募集要項で、資格が必須・歓迎・記載なしのどこに置かれているかの見分け方
- 資格の有無を法律が決めている「業務独占資格」との考え方の違い
- 実務経験がまだない状態で、募集要項のどこを見ればいいのか
- 資格を取っても受注につながらないときに起きている4つのこと
資格を取れば、フリーランスとして選んでもらえるようになるのでしょうか。独立を決めたあと、多くの人がまず検索するのが「フリーランス おすすめ資格」です。けれど読み終えたあとに残るのは、「結局、私の場合は要るのか要らないのか」という最初の疑問そのままだったりします。
迷ってしまうのは、情報が足りないからではありません。おすすめ資格の一覧は、あなたが受けたい仕事のことを何も知らないまま書かれているからです。だから読んでも、自分に当てはまるかどうかが分からないままになります。
この記事では、おすすめ資格を並べません。代わりに、あなたが受けたい案件の募集要項を開いて、そこで資格がどこに書かれているかを確かめる方法をお伝えします。それが分かれば、「取るべきか」という漠然とした問いは、「私が狙う案件では応募条件になっているか」という答えの出る問いに変わります。
資格が効く仕事と、効かない仕事があります
まず、いまフリーランスとして働いている人が、資格をどう感じているかを見てみます。ここには、資格を探す前に知っておきたい傾向が出ています。
- 01
期待していた割合より、生かせていると感じる割合のほうが低い
「能力や資格を生かすこと」を実現したかった女性は42.7%、いま実現できていると感じている女性は29.5%でした。
- 02
その差は、職種によって10倍近く開いている
生かせていると答えた割合は、上位の職種で41.7%、下位の職種で4.3%。資格の効果を測った数字ではありませんが、実感には職種による差が見られます。
- 03
だから、資格より先に仕事のほうが決まる
受けたい仕事があり、その募集要項に何が書かれているかがあって、その中に資格があるかないかが決まります。順番が逆だと迷い続けます。
「能力や資格を生かしたい」で独立し、生かせている人はそれより少ない
マイナビ「フリーランスの意識・就業実態調査2025年版」は、2025年8月に全国の20〜69歳でフリーランスとして働く1,000名(独立系793名/副業系207名)を対象に実施された調査です。この中に、働き方を通じて実現したかったことと、現在実現できていることを、それぞれ複数回答で聞いた設問があります。
女性の回答者241名では、働き始めたころに実現したかったこととして「自分の能力や資格を生かすこと」を挙げた人が42.7%。一方で、現在実現できていることとして同じ項目を挙げた人は29.5%でした。全体(1,000名)でも、27.9%に対して20.7%です。
期待していた人の割合より、実現できていると感じている人の割合のほうが低い。この差が、この記事の出発点です。
NOTE
これらの数値は、株式会社マイナビが2025年10月に公表した「フリーランスの意識・就業実態調査2025年版」にもとづくものです。この調査は年次で実施されているため、新しい年度版が公表された場合は数値が更新されます。
ひとつ、正確に読むための注意があります。この選択肢は「自分の能力や資格」という言い方で、能力と資格がひとまとまりになっています。資格だけを取り出した数字ではありません。
また、現在実現できていることを聞いた設問は「実現したかったかどうかに関わらず」という前置きで聞かれているため、同じ人の前後を追いかけた数字でもありません。「思ったより少ない」とは言えますが、「取ったのに無駄だった人がこれだけいる」という話ではないのです。
その差は、職種によって10倍近く開いています
同じ調査で、「自分の能力や資格を生かすこと」が現在実現できていると答えた割合を職種別に見ると、開きがはっきり出ます。次の表は割合の高い順に並べ、途中に全体の数値を挟んでいます。ご自身に近い分野が、全体より上にあるか下にあるかを見てみてください。
| 職種 | 実現できていると回答 | 回答者数 |
|---|---|---|
| 通訳・翻訳系 | 41.7% | 60名 |
| 編集・ライター・印刷系 | 25.6% | 90名 |
| コンサルタント系 | 24.4% | 82名 |
| ITエンジニア・開発系 | 22.3% | 179名 |
| 全体(参考値) | 20.7% | 1,000名 |
| 事務・バックオフィス系 | 10.7% | 84名 |
| 配達・配送・交通・運輸系 | 4.3% | 70名 |
上と下で、10倍近い差があります。ただし、ここで慎重に読みたいことがあります。この数字が示しているのは「能力や資格を生かせている」という本人の実感であって、資格の効果そのものを測定したものではありません。読み取れるのは、その実感に職種による大きな差が見られる、というところまでです。
差が生まれた理由まで、この調査からはわかりません。回答者の年代や経験年数、職種ごとの資格の持たれ方など、ほかの要因も考えられます。それでも、仕事によって「能力や資格を生かせている」という実感に大きな違いがあること自体は、確認できます。だとすれば、先に確かめるべきなのは資格の側ではなく、仕事の側かもしれません。
この記事では、どの職種が上でどの職種が下かを一覧にはしません。あなたの仕事が調査の職種区分のどれに当てはまるかは、あなたにしか判断できないからです。代わりに、あなた自身が確かめる方法をお伝えします。
「どの資格がいいか」より先に決まることがあります
資格を探し始めるとき、多くの人は資格の側から見ます。人気の資格、稼げる資格、女性におすすめの資格。
けれど先ほどのデータが示しているのは、同じ「能力や資格」でも、置かれる場所によって効き方が変わるということです。つまり、見る順番が逆なのかもしれません。
先に決まるのは、資格ではなく仕事のほうです。そして募集要項は、誰でも今すぐ読めます。なお、独立そのものにまだ迷いがある段階の方は、フリーランスになりたいけれど不安があるときの考え方を先に読んでいただくほうが順番として自然かもしれません。
募集要項を開いて、資格がどこにあるか確かめます
募集要項の書き方は、発注する人によってさまざまです。この記事では、資格の扱いを「必須」「歓迎」「記載なし」の3つに分類して考えます。この3つに分けるだけで、「資格は有利らしい」という一般論が、「私が応募したいこの案件では、資格はここにある」という具体になります。
- 01
必須要件に置かれている
「〇〇資格をお持ちの方」「〇〇資格保有必須」のように書かれ、その資格がなければ応募できません。
- 02
歓迎要件に置かれている
「〇〇資格がある方歓迎」「有資格者優遇」「あれば尚可」。資格がなくても応募できますが、選考の材料にはなります。
- 03
そもそも記載がない
募集要項のどこを探しても資格の話が出てこない。実務経験の年数、使えるツール、これまでに作ったものが必須欄を埋めています。
判定は、書かれている言葉で機械的に決めます
分類するとき、迷わないためのルールがあります。推測を入れないことです。
必須と判定するのは、こういう言葉が出てきたときです。「必須」「限定」「保有している方」「登録者」「資格証を提出」「登録番号を記載」。歓迎と判定するのは、「歓迎」「優遇」「尚可」「あれば望ましい」「有資格者を優先」。
そして記載なしと判定するのは、募集要項の全文、必要なスキル欄、応募条件欄のどこにも資格名が出てこないときです。
ここがいちばん大事なところです。「書かれていないけれど、きっと持っているほうが有利だろう」と考えて、歓迎の欄に入れないでください。書かれていなければ、記載なしです。
資格を探している状態のとき、人は書かれていないものを自分で補ってしまいます。「たぶん見えないところで評価されているはず」と考えたくなる。けれどその推測を挟んだ瞬間、判定は募集要項ではなく自分の不安を根拠にしたものになります。
応募方法の欄まで読んでください
見落としやすいのがここです。本文では資格に一言も触れていないのに、応募方法の欄に「応募時に資格名と登録番号を記載してください」と書かれていることがあります。この場合、必須欄に書かれていなくても、実質的には応募条件として働いている可能性があります。
募集要項を読むときは、次の順で目を通してください。
- 01必要なスキル
- 02仕事の詳細(本文)
- 03必須条件・応募資格
- 04歓迎条件・重視する点
- 05応募方法・提案時に記載してほしいこと
5番目まで読む人はあまりいません。けれど資格の扱いがいちばん正直に出るのは、しばしばここです。
確かめる手順
まず、受けたい仕事をひとつの業務名まで絞ります。「Web系」「美容系」では広すぎて判断できません。Webデザインならランディングページの制作まで、マーケティングなら特定の広告媒体の運用まで、栄養ならオンラインでの食事アドバイスまで絞ってください。
資格が要るかどうかは、業界単位ではなく業務単位で変わるからです。
次に、その業務名で案件を探します。クラウドソーシング、その分野にエージェントがあればエージェントの案件ページ、そして企業が直接出している業務委託の募集。ひとつのサービスだけを見ると、そこに集まりやすい案件層の偏りをそのまま受け取ってしまうので、できれば二か所以上を見てください。
そして、開いた案件ごとに資格を3分類のどこかに振り分け、あわせて資格以外に何が必須になっているかも書き出します。これを飛ばすと判断を誤ります。たとえば「資格:歓迎/実務経験3年以上:必須」と書かれている案件で、資格だけを取っても応募できるようにはなりません。
最後に、書き出した必須条件のうち、いま自分が満たしていないものを特定します。そこに資格が入っているなら、取得を検討する意味があります。入っていないなら、先に埋めるべきものが別にあります。案件の単価や収入の見通しについては、フリーランスの収入が不安なときに確かめることで別途整理しています。
未経験のうちは、どこを見ればいいのか
実務経験がまだない状態で募集要項を開くと、必須欄の「実務経験3年以上」が目に飛び込んできて、そこで閉じてしまいたくなります。応募できる案件が一つもないように見えるからです。
そのときに見てほしいのが、記載なしに分類された案件が、開いたうちの何件あったかです。資格が書かれていない案件は、資格ではない何かを見ています。その何かが必須欄に並んでいます。
並んでいるものが実務経験の年数ばかりなら、いま埋めるべきは経験です。制作したものを見せられることや、使えるツールが多いなら、そちらは資格を取らなくても近づけます。未経験の段階でこの区別がつくと、次に何をするかが変わります。
もうひとつ。未経験であることを理由に、資格で信用を補おうとする必要はありません。募集要項に資格が書かれていないなら、そこで見られているのは資格ではないからです。
募集要項に書かれている条件は、表示のルールの対象になっています
「募集要項を根拠に判断していいのか」と思われるかもしれません。ここについては、制度が後押ししてくれています。
2024年11月1日に施行されたフリーランス・事業者間取引適正化等法(いわゆるフリーランス新法)には、募集情報の的確な表示についての定めがあります。発注する事業者が自社サイトやSNS、クラウドソーシングのプラットフォームなどでフリーランスを募集するとき、その募集情報について虚偽の表示をしないこと、誤解を生じさせる表示をしないこと、正確かつ最新の内容に保つことが求められています。
厚生労働省は、就業環境整備のポイントをまとめたページで、クラウドソーシングのプラットフォームもこの対象に含まれると示しています。
対象になるのは、業務の内容、業務に従事する場所・期間・時間に関する事項、報酬に関する事項、契約の解除・不更新に関する事項、募集を行う者に関する事項です。さらに、募集を行う者の氏名または名称等、住所、連絡先、業務の内容、業務に従事する場所、報酬という6つの事項については、記載がない場合に誤解を生じさせる表示に該当するとされています。
ここで、正確に押さえておきたいことがあります。この6つの事項に、資格は入っていません。応募資格や選考で見られる要素のすべてを募集情報に書き尽くさなければならない、という制度ではないのです。
ですので、この記事の3分類でお伝えできるのは、ここまでです。書かれていない資格を、あなたの側で「きっと実質的には必須なのだろう」と推測する必要は基本的にありません。ただし、募集要項だけで選考のすべての判断材料が開示されているとも限りません。募集要項から資格の位置を読み取るというのは、そういう方法です。書かれていないことは何も起こらない、という保証ではありません。
もうひとつ、はっきりさせておきたいことがあります。この法律は「フリーランスとして受注するには何らかの資格が必要だ」と定めたものではありません。新法によって資格が必要な案件が増えた、という話でもありません。変わったのは、募集要項に書かれている内容そのものの正確さが、法律上の論点になったということです。
なお、厚生労働省は都道府県労働局の指導事例として、同じ募集を複数の媒体に掲載していた発注事業者が、報酬額を変更したのに一部の媒体にその変更を反映していなかった例を挙げています。同じ案件でも、媒体によって情報が古いまま残っていることがあるということです。先ほど二か所以上を見てくださいとお伝えしたのは、こうした食い違いに気づくためでもあります。
業務独占資格だけは、別の枠で考えます
ここまでは「募集要項に何と書かれているか」の話でした。けれど、募集要項を見るまでもなく答えが決まっている領域がひとつだけあります。
法律で、業務そのものが禁じられている分野があります
業務独占資格と呼ばれるものです。税理士や社会保険労務士などが代表例です。これらの資格については、資格を持たない人がその業務を行うことを、それぞれの根拠となる法律が禁じています。禁じられているのは名乗ることではなく、業務そのものです。
ただし、禁止のかかり方は資格ごとに違います。報酬を得て行う場合に限って禁止しているものもあれば、有償かどうかを問わないものもあります。たとえば国税庁は、税理士業務を「業とする」とは反復継続して行うこと、または反復継続して行う意思をもって行うことをいい、必ずしも有償であることを要しないと説明しています。「無償なら大丈夫」と一律には言えないということです。
この領域では、資格は「あると有利なもの」ではありません。入口の条件です。他の条件をどれだけ満たしていても、資格がなければその仕事は受けられません。
逆に言えば、その仕事を受けたいのであれば、資格を取るかどうかを迷う段階はもう終わっています。ここは制作系や運用系とは扱いを分けてください。同じ「資格」という言葉でも、意味がまったく違います。
名乗れないことと、できないことは違います
もうひとつ、混同されやすい区別があります。名称独占資格と呼ばれるものです。こちらは、資格を持たない人がその資格名を名乗ることを法律が禁じているもので、関連する業務そのものが一律に禁じられているわけではありません。
つまり「その名前で名乗れない」ことと「その仕事ができない」ことは、別のことです。この2つを同じものだと思っていると、必要のないところで自分の選択肢を狭めてしまいます。
なお、どちらに当てはまるかを横断的に定めたひとつの法律があるわけではありません。資格ごとに、根拠となる法律の中で決まっています。気になる資格があるなら、その資格の根拠法を所管している官公庁のページで確認するのが確実です。
資格を取っても、受注につながらないとき
ここまでの手順を踏まずに資格を取ると、どんなことが起きるのか。よくある形を4つ挙げます。
「歓迎」を「必須」だと思っていた
募集要項にはこう書かれていました。「広告運用の経験:必須」「関連資格:歓迎」。それでも先に資格の勉強を始めてしまう。取り終えて応募しようとすると、必須欄の経験が埋まっていないので、そもそも応募条件を満たしていない。
3分類に分けるのは、まさにここを防ぐためです。必須と歓迎を並べて見れば、どちらを先に埋めるべきかは考えるまでもありません。
資格を取ってから、案件を探し始めた
順番が逆になっているケースです。資格を探す、取る、それから仕事を探す。この順番だと、取り終えたあとに「この資格を使う案件がほとんどない」と気づくことがあります。
仕事を探す、条件を読む、足りないものを特定する、必要なら資格を取る。この順番なら、そのずれはかなり避けられます。
資格名で案件を探した
「〇〇の資格を使う仕事」で検索すると、中身のまったく違う案件がまとめて出てきます。たとえばひとつの資格に対して、その資格者としてお客様に直接対応する仕事、その分野の記事を書く仕事、記事を監修する仕事、SNSの発信を担当する仕事が、同じ検索結果に並びます。
この4つで、資格の位置はそれぞれ違います。直接対応する仕事では必須でも、記事を書く仕事では歓迎、SNSの運用では記載なし、ということが起こります。探すときは資格名ではなく、資格を取ったあとに売りたい業務名で探してください。
資格だけ見て、ほかの必須条件を見ていなかった
資格と実務経験は、募集要項の上では別々の条件として扱われます。両方が必須欄に書かれているなら、資格を取っただけでは要件を満たしません。案件を見るときは、資格、実務経験、これまでに作ったもの、使えるツール、稼働できる時間、この5つを分けて、それぞれ満たしているかを別々に確認してください。
稼働できる時間については、少し補足します。募集要項には「平日日中の打ち合わせに参加できる方」「毎日連絡が取れる方」「月〇時間以上」といった条件が入っていることがあります。
ライフステージの変化で使える時間が動く時期にある方は、資格を取る時間があるかどうかだけでなく、その案件が求めている稼働の条件を満たせるかどうかも、同じタイミングで確かめておくと安心です。資格だけ取っても、稼働条件が合わなければ応募できる案件は増えません。なお、独立後の開業届や税の手続きについては、副業や独立にともなう確定申告の進め方でまとめています。
想定ケース:資格を先に取りかけて、途中で止めた例
ここで、ひとつの想定ケースを置きます。実在の個人ではなく、これまでの相談内容から編集部が組み立てたものです。
Webデザインの勉強を1年続けてきた30代の方が、独立を決めました。作ったものはいくつかありますが、仕事として納品した経験はまだありません。「実績がないまま営業しても選ばれないだろう」と思い、まず資格を取ろうと考えて、講座の申し込みページまで進みました。
申し込みボタンを押す前に、ランディングページ制作の案件を10件だけ開いてみることにしました。結果は、10件のうち9件が記載なしでした。代わりに必須欄に並んでいたのは、使用ツールの経験、制作したものを見せられること、実務での制作経験です。残り1件も、資格は歓迎の欄にあり、必須は実務経験でした。なお、この10件中9件という数字も説明のための想定値で、編集部が実際に調査した結果ではありません。
その方が最初に思ったのは「じゃあ何をすればいいのか分からなくなった」でした。資格という分かりやすい目標がなくなって、かえって不安になったそうです。これは自然な反応だと思います。資格は、やることが明確で、終わりがあって、形に残る。実績づくりにはそのどれもありません。
結局その方は、講座の申し込みをいったん止めて、単価の低い案件から受けはじめました。半年後、応募できる案件の幅は広がりましたが、狙っていた層の案件にはまだ届いていません。それでも、必須欄を見て「これは今の自分では無理だ」と判断できるようになったことのほうが、本人にとっては大きかったそうです。
10件を開くのに、かかった時間は1時間ほどでした。
MOREARIAでは、自分の働き方を自分で決めていった女性たちのインタビューを多数掲載しています。迷いなく進んだ人の話ではなく、途中で順番を組み替えながら進んだ人たちのリアルな物語が、あなたの判断のヒントになるはずです。
女性フリーランスの資格に関するよくある質問
資格を検討するときによく寄せられる疑問を、3つ整理しました。
資格がなくてもフリーランスになれますか?
法律で業務が制限されている分野を除けば、資格がないことがフリーランスとして働くことの妨げになるわけではありません。ただし「なれるか」と「応募できるか」は別の問いです。受注の前提になるのは、まず狙う案件の募集要項に書かれている条件を満たしていることです。満たしたうえで選ばれるかどうかはまた別の話ですが、出発点はそこにあります。まずはその条件を読んでみてください。
資格を取れば単価は上がりますか?
資格の取得と単価の変化の関係を直接測定した公的な調査を、この記事の執筆時点では確認できませんでした。そのため「上がる」とも「上がらない」ともお伝えできません。分かるのは、募集要項に資格が必須と書かれている案件には、資格がなければそもそも応募できないということだけです。
民間資格でも意味はありますか?
国家資格か民間資格かという分け方より、その資格が募集要項のどこに書かれているかのほうが実務的です。民間資格でも歓迎要件に名前が挙がる分野はありますし、国家資格でも記載なしの案件はあります。分類は、資格の種類ではなく募集要項で決めてください。
まとめ|資格が必要かどうかは、仕事の側から決まります
資格が必要かどうかは、資格の側からは決まりません。あなたが受けたい仕事の側から決まります。法律で決まっている場合もあれば、その案件の応募条件として決まっている場合もあります。最後に、この記事の要点を振り返っておきましょう。
「能力や資格を生かすこと」を実現したかった女性は42.7%、実現できていると感じている女性は29.5%。生かせているという実感には、職種による大きな差が見られます
募集要項に出てくる資格は、必須・歓迎・記載なしの3つに分類できます。判定は書かれている言葉で機械的に行い、書かれていないものを補わないでください
業務独占資格だけは別の枠です。ここでは資格は有利になる材料ではなく、入口の条件になります
資格以外の必須条件も同時に書き出してください。資格だけ埋めても、応募できるようになるとは限りません
おすすめ資格の一覧を眺めている時間より、受けたい案件を10件開く1時間のほうが、答えに近づきます。今日、受けたい仕事の募集要項をひとつだけ開いて、資格がどこに書かれているかを確かめてみる。それだけでも、あなたの判断を確実に前に進めます。あなたの心地よい一歩を、応援しています。
参考資料
- 株式会社マイナビ「フリーランスの意識・就業実態調査2025年版」(2025年10月21日)
- 厚生労働省「フリーランス・事業者間取引適正化等法に基づく就業環境整備のポイント」
- 国税庁「税理士制度のQ&A 2 税理士の業務」
SUPERVISED BY
akina
MOREARIA 代表 / 編集長
MOREARIA編集長。「やりたいことはあるけど、踏み出せない」女性に向けて、挑戦する人たちのリアルな物語と、自分らしい一歩を考えるきっかけを届けるメディアを運営。マーケティング支援事業や実践型スクール「MOREARIA LAB」も展開している。
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