この記事でわかること
- 未経験から学べるITスキルの種類(難易度順)
- 独学とスクール、それぞれの向き不向き
- 使える公的支援と、その調べ方
- 挫折しないための学習の進め方
ITスキルを学んで働き方を変えたい。でも、プログラミングは難しそうで、自分には無理かもしれない。そんなふうに、入口で止まっていませんか。
同じように感じている方は、決して少なくありません。「ITスキル」と聞くとプログラミングを思い浮かべ、そこでハードルを感じてしまう。でも実際には、ITスキルはプログラミングだけではなく、エンジニアを目指さなくても身につけて活かせる分野が広くあります。
この記事では、未経験からITスキルを学びたい女性に向けて、どんな分野があり、どの順で学べばいいのかを整理します。「難しそう」で止まる前に、選択肢の全体像を知ることから始めましょう。今の自分に合いそうなものから、見てみてください。
未経験の女性が学べるITスキル|難易度順の4分野
ITスキルは、難易度も必要な学習量も分野によって大きく違います。まず全体像を知ると、自分に合いそうなものが見えてきます。
経済産業省が2019年に公表した試算では、2030年にはIT人材が最大で約79万人不足するとされています。デジタルスキルを持つ人材の需要は、エンジニアに限らず幅広い職種で高まっています。
- 01
オフィス系・事務効率化スキル
Excelやスプレッドシートの関数、業務の自動化ツールなど。今の仕事にすぐ活かせて、学習のハードルも低い分野です。
- 02
Webマーケティング・データ分析
SNS運用、広告運用、アクセス解析など。プログラミングは必須ではなく、分析と改善の考え方が中心になります。
- 03
Webデザイン・制作系
Webサイトやバナーのデザイン、簡単なコーディングなど。手を動かして成果物が見えるため、達成感を得やすい分野です。
- 04
プログラミング・エンジニア系
Webアプリの開発など。学習量は多いですが、需要が高く、在宅やフリーランスの働き方につながりやすい分野です。
エンジニアを目指さなくてもいい
大切なのは、すべての人がプログラミングを学ぶ必要はないということです。事務職でExcelを極める、マーケティング職でデータを扱うなど、既存の仕事にITを掛け合わせる道もあります。
「ITスキル=プログラミング」という思い込みを外すと、選べる道が一気に広がります。今の自分の仕事や興味に近いところから選ぶのが、続けるコツです。
なお、日本のIT技術者に占める女性の割合は約2割とされ、国際的に見ても低い水準にあります。裏を返せば、これから参入する女性にとっては需要のある分野だといえます。
独学とスクール|それぞれの向き不向き
どちらが正解ということはなく、性格と状況によって合う方法が変わります。両方の特徴を知ってから選びましょう。
独学が向いているのは、自分でペースを管理でき、分からないことを調べながら進められる方です。費用を抑えられる一方、疑問をその場で解決しにくいという面があります。
スクールが向いているのは、体系立てて学びたい方や、ひとりだと続かない方です。費用はかかりますが、カリキュラムと質問できる環境が用意されています。
まず無料の教材で試してみる
いきなりスクールに申し込む前に、無料や低価格の教材で試す方法があります。
動画教材やオンライン学習サイトには、無料で始められるものが多くあります。まずそれで学んでみて、独学で続けられそうか、それともサポートが必要かを見極めてから、スクールを検討しても遅くありません。高額な契約は、適性を確かめてからで十分です。
使える公的支援と、その調べ方
ITスキルの学習には、費用の一部を補助する公的な制度が用意されています。使えるものは使って、負担を減らしましょう。
- 01
教育訓練給付制度
厚生労働省が指定した講座を受講した場合、費用の一部が支給される制度です。2024年には給付率が拡充され、専門実践教育訓練では受講費用の最大80%(年間上限64万円)が支給される場合があります。対象講座には、IT・Web系のスキルを学べるものが多く含まれています。
- 02
リスキリング支援
働きながら学び直す方を対象にした支援があります。企業経由や自治体経由など、複数のルートがあります。
- 03
職業訓練
ハローワークを通じて、IT関連のスキルを学べる訓練があります。条件を満たせば、受講しながら給付を受けられる場合もあります。
対象になるかを先に確認する
これらの制度は、対象者の条件や対象講座が決まっています。受講を決める前に「その講座が給付の対象か」「自分が対象者に当てはまるか」を確認しておくと、無駄がありません。
厚生労働省の教育訓練給付制度の検索システムや、ハローワークの窓口で確認できます。制度は変わることがあるため、最新の情報を確認してください。
MOREARIAでは、学び直して働き方を変えてきた女性たちのインタビューを掲載しています。未経験から一歩ずつ進んできた方の物語が、あなたのヒントになるかもしれません。
挫折しないための学習の進め方
未経験のITスキル学習でつまずく原因の多くは、順番と目標設定にあります。ここを整えると、続けやすくなります。
- 01
学ぶ分野をひとつに絞る
複数を同時に始めると、どれも中途半端になります。まずひとつ選んで、そこに集中します。
- 02
小さなゴールを設定する
「エンジニアになる」のような大きな目標だけだと、遠すぎて挫折しやすくなります。「今週はこの機能を作る」など、小さく区切ります。
- 03
手を動かす時間を多くする
読むだけ・見るだけでは身につきにくい分野です。実際に作りながら学ぶと、理解が定着します。
- 04
完璧を目指さない
最初からすべてを理解しようとせず、「動けばよし」で進めます。理解は後からついてきます。
続けられる仕組みを先に作る
意志の力だけで続けるのは難しいものです。学習する時間をあらかじめ生活に組み込んでおくと、続けやすくなります。
たとえば「朝の30分だけ」と決める、学習記録をつけるなど、仕組みで続ける工夫をしてみてください。挫折は能力の問題ではなく、続ける仕組みがなかっただけのことが多いです。
未経験のITスキル学習に関するよくある質問
始める前によく寄せられる疑問をまとめました。
数学が苦手でもITスキルは学べますか?
分野によります。Webデザインやマーケティング、事務効率化などは、高度な数学を必要としません。プログラミングでも、基礎的な内容から始められます。
どのくらいの期間で身につきますか?
分野と目標によって大きく変わります。事務効率化なら数週間で成果が出ることもあり、エンジニアレベルなら数ヶ月から年単位が目安です。
独学とスクール、どちらがいいですか?
自分でペースを管理できるなら独学、体系的に学びたい・ひとりだと続かないならスクールが向いています。まず無料教材で試してから決める方法もあります。
まとめ|まず全体像を知れば、選べるようになる
ITスキルはプログラミングだけではなく、難易度も分野もさまざまです。最後に、この記事の要点を振り返っておきましょう。
ITスキルは4分野に分かれ、エンジニア以外の道もある
独学とスクールは、性格と状況に合わせて選ぶ
教育訓練給付など、費用を補助する制度がある
挫折を防ぐには、分野を絞り、小さなゴールを設定する
すべてを一度に決める必要はありません。まず4つの分野のうち、今の自分に一番近いものをひとつ選んでみる。それだけでも、あなたの学びは動き出します。あなたの心地よい一歩を、応援しています。
SUPERVISED BY
akina
MOREARIA Inc. 代表 / MOREARIA編集長
MOREARIA編集長。「やりたいことはあるけど、踏み出せない」女性に向けて、挑戦する人たちのリアルな物語と、自分らしい一歩を考えるきっかけを届けるメディアを運営。マーケティング支援事業や実践型スクール「MOREARIA LAB」も展開している。
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