この記事でわかること
- 正社員がしんどいと感じるのは甘えではない理由
- 「しんどさの正体」をタイプ別に切り分ける方法
- 辞める前に知りたい「3つ目の選択肢」(比較表つき)
- 切り替えた方・踏みとどまった方のその後
朝、目が覚めた瞬間に「今日も仕事か」と気が重くなる。正社員として頑張ってきたのに、いつからか心と体が追いつかなくなっている。もしあなたが、そう感じたことが一度でもあるなら——それは、あなたが弱いからではありません。
同じように「正社員がしんどい」と感じている女性は、決して少なくありません。業務量の多さ、人間関係の疲れ、長い拘束時間。理由はさまざまでも、「このまま続けられるのかな」という不安は、多くの方が抱えているものです。
そして、しんどさが限界に近づくと、多くの方が「辞めるか、続けるか」の二択で考えはじめます。でも、本当はその間に、いくつもの選択肢があります。この記事では、しんどさの正体を整理しながら、辞める前に知っておきたい「3つ目の選択肢」を一緒に考えていきます。焦って結論を出さなくて大丈夫です。
正社員がしんどいと感じるのは、甘えではない
まず伝えたいのは、正社員がしんどいと感じることは、決して甘えではないということです。責任の重さ、断りにくい残業、家庭との両立。いくつもの負担が同時にのしかかれば、心身が悲鳴をあげるのは自然なことです。
実際、働く女性の声を見てみると、「数字のプレッシャーと深夜までの残業で限界を感じている」「職場の人間関係がつらくて働き方を変えたい」といった相談が数多く寄せられています。あなただけが抱えている悩みではありません。
大切なのは、その「しんどい」を我慢し続けないことです。限界まで頑張ってから辞めると、次の一歩を選ぶ余力すら残っていないことがあります。だからこそ、まだ考える余裕があるうちに、選択肢を整理しておくことが役に立ちます。
まず「しんどさの正体」を切り分ける
「しんどい」とひとことで言っても、その中身は人によって違います。正体がわからないまま辞めてしまうと、次の職場でも同じことを繰り返しかねません。まずは、自分のしんどさがどこから来ているのかを切り分けてみましょう。しんどさのタイプによって、効く対処法は変わります。
- 01
業務量・責任が重い
仕事の量や責任そのものが負担なら、時短勤務や業務調整で軽くできる可能性があります。何がどれだけ多いのかを書き出すと、調整できる部分が見えてきます。
- 02
人間関係がつらい
特定の相手や部署が原因なら、異動や配置換えで解決することもあります。仕事内容ではなく人が理由の場合、環境を変えるだけで楽になることは少なくありません。
- 03
拘束時間・通勤が長い
勤務地限定制度やテレワークで、時間の負担を減らせる場合があります。仕事そのものは好きでも、時間の使い方だけがつらいなら見直す価値があります。
- 04
ライフステージと合っていない
育児や介護と両立しづらいなら、働き方そのものの見直しが必要かもしれません。今の生活と働き方のズレがどこにあるかを確かめてみましょう。
自分のしんどさがどれに近いかがわかると、「辞める」以外にも打てる手が見えてきます。
HINT
あなたの「しんどい」は、どこから来ている?
仕事の量なのか、人なのか、時間なのか、それともライフステージとのズレなのか。紙に書き出してみると、意外と「辞めなくても変えられること」が見つかることがあります。
辞める前に知りたい「3つ目の選択肢」
正社員がしんどいとき、多くの方は「辞める」か「このまま続ける」の二択で考えます。でも、その間には「今の会社で働き方を変える」という3つ目の選択肢があります。辞める決断をする前に、まずこの選択肢を知っておきましょう。
3つ目の選択肢には、いくつかの具体的な制度があります。それぞれの特徴を整理しました。
| 選択肢 | どんな方向き | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 部署異動・配置換え | 人間関係や業務内容がしんどい方 | 環境を変えつつ収入や雇用形態は維持できる | 希望が通るとは限らない |
| 時短勤務制度 | 時間の負担が大きい方(育児・介護中など) | 正社員のまま労働時間を減らせる | 収入は時間に応じて下がる |
| 多様な正社員(勤務地・職種限定など) | 転勤や幅広い業務が負担な方 | 限定的な働き方で正社員を続けられる | 制度がある会社に限られる |
| 社内での相談・雇用形態変更 | まず現状を変えたい方 | 退職せずに調整できる可能性がある | 会社に制度や前例が必要 |
厚生労働省も、勤務地限定や短時間正社員といった「多様な正社員」制度や、短時間勤務制度を案内しています。「正社員を続けたいけれど、今の働き方はきつい」という方にとって、これらは辞める以外の中間案になります。
まずは就業規則を確認したり、人事に相談したりして、自分の会社にどんな制度があるかを知ることから始めてみてください。
それでも「変える・辞める」を選ぶときは
制度を調べても状況が変わらない、あるいは環境そのものを変えたい場合は、パートへの切り替えや転職という選択肢もあります。その場合に気をつけたいのは、収入や保障の変化です。
たとえば厚生労働省の令和6年賃金構造基本統計調査によると、女性の所定内給与は正社員が月29万4,200円、正社員以外が月21万300円で、月あたり約8万円の差がありました(出典)。働き方を変えると、時間の余裕が増える一方で、収入は下がりやすくなります。だからこそ、辞める・変えるを選ぶときも、勢いではなく「何が変わるか」を確認してから動くことが、後悔を防ぐ鍵になります。
切り替えた方、踏みとどまった方のその後
実際に働き方を変えた方と、踏みとどまった方では、その後の景色が違います。どちらが正解ということではなく、両方を知っておくと、自分の選択の参考になります。
働き方を切り替えた方の多くは、時間に余裕が生まれ、心身が回復したと感じています。一方で、収入が減ったことへの不安や、キャリアが止まった感覚に悩むこともあります。「もっと制度を調べてから決めればよかった」という声も聞かれます。
踏みとどまった方は、収入やキャリアの継続という安心感を得やすい傾向があります。ただし、しんどさの原因を放置したままだと、消耗が続いてしまうこともあります。時短や異動など、社内でできる工夫を取り入れた方は、続けながらも負担を減らせています。
共通しているのは、「感情だけで決めなかった方」ほど、その後の後悔が少ないということです。しんどい気持ちに寄り添いながらも、選択肢を並べて比べる。その一手間が、あなたの納得につながります。
MOREARIAでは、働き方に悩みながらも、自分らしい選択を見つけた女性たちのインタビューを多数掲載しています。華やかな成功談だけではなく、迷いながら道を選び直してきたリアルな物語が、あなたの一歩のヒントになるはずです。
正社員がしんどいときのよくある質問
最後に、働き方に悩む方からよく寄せられる疑問にお答えします。
正社員がしんどいのは、やっぱり甘えでしょうか?
甘えではありません。責任の重さや長時間労働、家庭との両立など、負担が重なれば誰でもしんどくなります。大切なのは我慢し続けることではなく、早めに選択肢を整理することです。
辞めずに今の会社で働き方を変えることはできますか?
できる場合があります。時短勤務や部署異動、多様な正社員制度など、退職せずに負担を減らせる制度を用意している会社もあります。まずは就業規則の確認や人事への相談から始めてみてください。
しんどいとき、勢いで辞めてしまうのは危険ですか?
勢いだけで辞めると、収入減やキャリアの中断で後悔することがあります。辞める前に、しんどさの正体と、社内でできる工夫、辞めた場合の変化を確認しておくと安心です。
まとめ|しんどいときこそ、選択肢を広げていい
正社員がしんどいと感じるのは、あなたが真剣に働いてきた証です。その気持ちを我慢し続ける必要はありません。辞めるか続けるかの前に、あなたには選べる道がいくつもあります。最後に、この記事の要点を振り返っておきましょう。
正社員がしんどいのは甘えではなく、まずしんどさの正体を切り分けることが大切
辞める・続けるの二択の前に「今の会社で働き方を変える」3つ目の選択肢がある
部署異動・時短勤務・多様な正社員など、退職しない中間案がある
辞める・変えるを選ぶときも、収入の変化を確認してから動くと後悔しにくい
まずは、自分のしんどさがどこから来ているのかを書き出してみる。それだけでも、あなたの選択肢を広げる確かな一歩です。あなたの心地よい働き方を、応援しています。
SUPERVISED BY
akina
MOREARIA Inc. 代表 / MOREARIA編集長
MOREARIA編集長。「やりたいことはあるけど、踏み出せない」女性に向けて、挑戦する人たちのリアルな物語と、自分らしい一歩を考えるきっかけを届けるメディアを運営。マーケティング支援事業や実践型スクール「MOREARIA LAB」も展開している。
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