この記事でわかること
- 人間関係を理由に転職する女性が多い現実
- つらさのパターン(相手・風土・役割)の切り分け方
- 転職すべき人・転職しなくてもよい人の違い(比較表つき)
- 辞める前に試せることと、相談できる公的な窓口
職場に行くと、特定の方の顔を見るだけで胸が重くなる。仕事そのものは嫌いじゃないのに、人間関係のせいで毎日がつらい。「もう転職するしかないのかな」。そう考えはじめているあなたへ。
人間関係を理由に「転職すべきか」と迷う女性は、決して少なくありません。実際、転職理由の調査でも、人間関係は上位に挙げられています。あなたが特別に弱いわけでも、我慢が足りないわけでもありません。
ただ、人間関係のつらさには「転職で解決できるもの」と「転職しなくても変えられるもの」があります。この記事では、あなたが転職すべきかどうかを見極めるための判断基準を、具体的に整理してお伝えします。焦って結論を出す前に、一緒に考えていきましょう。
人間関係を理由に転職する女性は、実は多い
まず知っておいてほしいのは、人間関係を理由に転職を考えるのは、ごく自然なことだということです。あなただけが特別に悩んでいるわけではありません。
パーソルキャリアの転職サービスdodaが2023年7月〜2024年6月に転職した人を対象に行った調査では、転職理由の1位は「給与が低い・昇給が見込めない」で33.6%でした。そして「人間関係が悪い/うまくいかない」「社内の雰囲気が悪い」といった、人間関係に関する理由が上位にランクインしています(出典)。
つまり、給与に次いで人間関係は、多くの方が仕事を変える大きな理由になっているということです。「人間関係くらいで辞めるなんて」と自分を責める必要はありません。それは、働く多くの方が直面している現実的な悩みなのです。
それでも「すぐ辞める」のがベストとは限らない
一方で、人間関係がつらいからといって、すぐに転職するのが最善とは限りません。原因を見極めないまま辞めてしまうと、次の職場でも同じことを繰り返してしまう可能性があるからです。
人間関係のつらさは、環境を変えれば消えるものもあれば、どこへ行っても起きうるものもあります。だからこそ、「今のつらさは、環境を変えないと解決しないのか」を冷静に見極めることが大切です。次の章から、その判断基準を具体的に見ていきましょう。
まず「つらさのパターン」を切り分ける
転職すべきかを考える前に、自分のつらさがどのタイプかを切り分けておくと、判断がしやすくなります。同じ「人間関係がつらい」でも、原因によって効く対処は変わるからです。
- 01
特定の相手が原因のつらさ
苦手な上司や同僚など、相手が明確にひとり・数人に絞られるタイプです。この場合は、異動や担当替え、関わり方の工夫で改善する可能性があります。相手が異動する可能性もあり、環境を変えなくても状況が動くことがあります。
- 02
職場全体の風土によるつらさ
ひとりが原因ではなく、職場全体の空気や、きつい物言いが当たり前になっている文化が原因のタイプです。この場合は、部署を変えても同じ空気が続くことが多く、転職を前向きに考える理由になります。
- 03
役割や働き方から来るつらさ
過度な責任、常に気を張る接客や調整役など、役割そのものが人間関係の負担を生んでいるタイプです。この場合は、役割の見直しや働き方の変更で軽くなることもあります。
自分のつらさがどれに近いかがわかると、「辞める」以外の選択肢も見えてきます。まずは、あなたのつらさの中心がどこにあるのかを見つめてみましょう。
転職すべき人・転職しなくてもよい人の違い
つらさのパターンが見えたら、次は「転職すべきか」を判断します。判断のカギは、つらさの原因と、改善の見込みです。それぞれの特徴を整理しました。
| 見る点 | 転職を前向きに考えてよいケース | まず社内での対応を試したいケース |
|---|---|---|
| 原因 | ハラスメントがある、会社全体の風土が合わない | 特定の1人や1部署との相性が原因 |
| 改善の見込み | 相談しても改善しない、会社が動かない | 異動や担当替えで距離を取れる可能性がある |
| 心身の状態 | 強い不調が続き、生活に支障が出ている | つらいが、日常生活は保てている |
| 相談先 | 社内で相談できる相手がいない | 上司や人事に相談できる余地がある |
この表で「転職を前向きに考えてよいケース」に多く当てはまるなら、環境を変えることは逃げではなく、自分を守る選択です。逆に「社内での対応を試したいケース」に近いなら、辞める前に打てる手が残っているかもしれません。
異動しても変わらないケースに注意
「異動すれば解決する」と思っても、必ずしもそうとは限りません。会社全体にきつい文化が根づいている場合や、ハラスメントを黙認する風土がある場合は、部署を変えても同じことが起こりやすいからです。
見極めのポイントは、「つらさの原因が、人なのか、会社の仕組みなのか」です。人が原因なら異動で変わる余地がありますが、仕組みや風土が原因なら、環境そのものを変えたほうが早いこともあります。ここを見誤ると、社内で動いても状況が変わらず、疲れだけが残ってしまいます。
転職して後悔しないための3つのチェック
転職を決める前に、後悔を防ぐために確認しておきたいことが3つあります。勢いだけで動くと、「こんなはずじゃなかった」となりやすいからです。
- 01
今の職場に改善の余地が残っていないか
異動や担当替え、上司への相談など、まだ試していない手がないかを確認します。紙に「試したこと」「まだ試していないこと」を書き出すと整理しやすくなります。狙いは、辞めてから「やれることがあった」と後悔しないためです。
- 02
次の職場で避けたい条件が明確か
「どんな人間関係が苦手か」を言葉にしておきます。たとえば「体育会系の空気」「常に監視される環境」など、具体的にするほど転職先選びの軸になります。狙いは、同じ失敗を防ぐことです。
- 03
人間関係以外の不満が混ざっていないか
給与や仕事内容への不満が、人間関係のつらさに上乗せされていないかを切り分けます。狙いは、本当の転職理由を見失わないためです。
この3つがクリアできていれば、転職という選択に納得感を持てるはずです。
辞める前に試せること・相談できる場所
転職を決断する前に、今の場所でできることもあります。特に、原因が特定の相手や部署に限られている場合は、環境を変えるだけで楽になることも少なくありません。
- 01
感情と事実を書き分ける
何がつらいのかを、感情(つらい・怖い)と事実(何を言われた・何が起きた)に分けて書き出します。狙いは、漠然とした不安を整理し、対処できる問題を見つけることです。
- 02
信頼できる方に相談する
社内の相談できる相手や、社外の友人に話してみます。狙いは、ひとりで抱え込まず、客観的な視点をもらうことです。
- 03
部署異動や担当替えを打診する
人事や上司に、配置の変更が可能か相談します。狙いは、退職せずに人間関係の距離を取る道を探ることです。
ただし、パワハラやセクハラが疑われる場合や、心身に強い不調が出ている場合は、我慢を続けないでください。会社の相談窓口のほか、厚生労働省の「総合労働相談コーナー」など、公的な相談先も利用できます。つらさが大きいときは、ひとりで抱え込まず、専門の窓口に頼ることも大切な選択です。
MOREARIAでは、働く環境に悩みながらも、自分に合う場所を見つけた女性たちのインタビューを多数掲載しています。華やかな成功談だけではなく、迷いながら道を選び直してきたリアルな物語が、あなたの一歩のヒントになるはずです。
人間関係の転職に関するよくある質問
最後に、人間関係を理由に転職を考える方からよく寄せられる疑問にお答えします。
人間関係を理由に転職するのは、甘えでしょうか?
甘えではありません。人間関係は転職理由の上位に入る、多くの方に共通する悩みです。ただし、辞める前に原因を切り分けておくと、次の職場で同じつらさを繰り返しにくくなります。
面接で人間関係が転職理由だと正直に言ってもいいですか?
そのまま伝えると、ネガティブな印象になることがあります。「より協力し合える環境で働きたい」など、前向きな言い方に変換するのがおすすめです。事実を偽る必要はありませんが、伝え方は工夫できます。
異動したら人間関係は本当に変わりますか?
特定の相手や部署が原因なら、変わる可能性は十分あります。ただし、会社全体の風土が原因の場合は、異動しても変わらないこともあります。原因がどこにあるかの見極めが大切です。
まとめ|つらさの原因を見極めて、納得できる選択を
人間関係がつらいと感じるのは、あなたが真剣に働いてきた証です。その気持ちを我慢し続ける必要はありません。転職も、社内での工夫も、どちらもあなたを守るための選択肢です。最後に、この記事の要点を振り返っておきましょう。
人間関係は転職理由の上位で、それを理由に悩むのは自然なこと
つらさは「特定の相手」「職場の風土」「役割」のどれが原因かで対処が変わる
転職すべきかは「原因」と「改善の見込み」で見極められる
つらさが強いときは我慢せず、社内外の相談窓口や公的機関を頼っていい
まずは、今のつらさが何から来ているのかを書き出してみる。それだけでも、あなたの選択肢を整理する確かな一歩です。あなたが心地よく働ける場所を見つけられるよう、応援しています。
SUPERVISED BY
akina
MOREARIA Inc. 代表 / MOREARIA編集長
MOREARIA編集長。「やりたいことはあるけど、踏み出せない」女性に向けて、挑戦する人たちのリアルな物語と、自分らしい一歩を考えるきっかけを届けるメディアを運営。マーケティング支援事業や実践型スクール「MOREARIA LAB」も展開している。
Morearia
挑戦する女性たちの、隣に。
MOREARIAは、「挑戦する女性たちの次の一歩」に寄り添うウェブメディアです。あなたの一歩が、誰かの次の一歩になるかもしれません。
まずはご相談くださいフォームでのお問い合わせはこちらMOREARIAへの掲載費用はかかりますか?
掲載にあたっては、まずお気軽にお問い合わせください。費用やご協力内容については、個別にご相談のうえご案内しております。
取材やインタビューに興味がありますが、どこから連絡すればいいですか?
お問い合わせページよりご連絡ください。まずはお気軽にご相談いただけます。
記事に登場する方は、どのような方ですか?
キャリアや働き方、起業など、自分らしい選択をしてきた女性を中心にご紹介しています。特別な肩書きや実績よりも、リアルなストーリーを大切にしています。
Follow Us
フォローする













