20万円以下なら申告不要?副業の確定申告でつまずく3つの思い込み

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20万円以下なら申告不要?副業の確定申告でつまずく3つの思い込み

この記事でわかること 「20万円以下なら申告不要」が思い込みになりやすい理由 会社に知られる心配の正体と、確認すべき順番 扶養や年収の壁と、副業の所得はどうつながっているのか 副業の確定申告がわからないときに、今日から確 […]

2026-8-7

20万円以下なら申告不要?副業の確定申告でつまずく3つの思い込み

この記事でわかること

  • 「20万円以下なら申告不要」が思い込みになりやすい理由
  • 会社に知られる心配の正体と、確認すべき順番
  • 扶養や年収の壁と、副業の所得はどうつながっているのか
  • 副業の確定申告がわからないときに、今日から確認できる3つのこと

副業を始めて、少しずつ入金が増えてきた。うれしいはずなのに、頭の片隅にずっと居座っているものがあります。確定申告、私はやらなきゃいけないんだろうか。

検索してみると「20万円以下なら申告不要」という言葉がすぐ出てきて、ひとまず安心する。でも数日経つとまた不安になって、また検索する。そのくり返しになっている方は、決して少なくありません。

不安が消えないのは、情報が足りないからではなく、複数の話が混ざったまま整理されていないからです。この記事では、副業の確定申告がわからないまま止まってしまう原因を、3つの思い込みに分けてほどいていきます。読み終える頃には、あなたが今日確認すべきことが1つか2つに絞られているはずです。

副業の確定申告でつまずく3つの思い込み|20万円以下なら不要の落とし穴

先に結論をお伝えします。副業の確定申告で迷う原因のほとんどは、20万円という数字の読み方にあります。国税庁のタックスアンサー「No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人」によると、会社員として1か所から給与を受け取り年末調整されている場合、給与所得と退職所得以外の所得の合計が20万円を超えると確定申告が必要です。

この一文の中に、つまずきやすいポイントが3つ隠れています。

  • 01

    20万円を「収入」の金額だと思っている

    判定するのは収入ではなく所得です。国税庁の整理では、収入から必要経費を差し引いたものが所得とされています。入金の合計が25万円でも、経費が6万円あれば所得は19万円。同じ入金額でも、経費の有無で結論が変わります。

  • 02

    20万円以下なら何もしなくていいと思っている

    20万円ルールは所得税の話です。住民税にはこの基準がなく、別に確認が必要になることがあります。また、医療費控除やふるさと納税で確定申告をするなら、副業分も合わせて申告します。

  • 03

    金額が小さいうちは後回しでいいと思っている

    記録は、後から思い出して作ることができません。入金がいくらだったか、何に経費を使ったか。半年前の記憶をたどるのは、想像以上に大変です。

HINT

この1か月の入金を、書き出してみる

金額の大小は関係ありません。いつ、いくら入ってきたか。それだけをメモに書き出してみたとき、あなたの手はすぐ動きましたか。それとも、思い出せない月がありましたか。不安の正体は、税の知識ではなく、手元に記録がないことかもしれません。

3つとも、知識が足りないというより、確認する順番が示されていないことから起きています。逆に言えば、順番さえ分かれば、ひとつずつ潰していけます。

思い込みのまま止まっていると、何が起きるのか

放置している間に何が起きるのかが分からないと、不安だけが大きくなります。ここも整理しておきましょう。

本来申告が必要だった場合、そのままにしていると未申告の状態が続きます。後から修正や対応が必要になり、期間が長いほど手間も負担も増えていきます。ただし、これは気づいた時点で税務署に相談すれば整理できるものです。

そして、多くの方にとって一番重いのは金銭的な負担ではありません。「あれ、大丈夫だったかな」と思い出すたびに気になり続ける時間のほうです。副業を楽しく続けるためにも、この引っかかりは早めに外しておきたいところです。

会社に知られたくない不安の正体|税の話と就業規則の話を分ける

副業の確定申告をためらう理由として、最も多く語られるのが「会社に知られたくない」という不安です。ここで大切なのは、この不安が実は2つの別々の問題でできている、ということです。

ひとつは税の問題です。副業の所得を申告すると住民税の金額に反映され、その通知を通じて勤務先に伝わる可能性があります。確定申告書には住民税の徴収方法を選ぶ欄があり、給与から天引きされる特別徴収か、自分で納付する普通徴収かを選ぶようになっています。

取り扱いは自治体によって案内が異なるため、お住まいの市区町村に確認するのが確実です。

もうひとつは、勤務先の就業規則の問題です。副業が認められているのか、届け出が必要なのか。これは税務署では解決できません。どれだけ税の仕組みを調べても、この不安は消えないのです。

「バレない方法」を検索し続けると、この2つが混ざった情報ばかりが目に入ります。そして調べるほど断片が増えて、不安が大きくなっていく。順番を変えるだけで、この構造は崩せます。

まず就業規則を確認する。認められているなら、隠す必要はそもそもありません。認められていないなら、それは税の問題ではなく働き方の判断の問題です。そのうえで、住民税の扱いを市区町村に確認する。この順で進めると、確認すべき相手がはっきりします。

順番が逆になると、税の情報をいくら集めても答えにたどり着けません。就業規則は勤務先、住民税は市区町村、所得税は税務署。聞く相手を先に決めてしまうのが、遠回りしないコツです。

副業の確定申告がわからないという言葉の中には、こうして別の種類の不安が混ざっていることがあります。分けてみると、意外と自分に必要な確認は少ないものです。

扶養と年収の壁|副業の所得はどこに影響するのか

もうひとつ整理しておきたいのが、扶養と年収の壁との関係です。ここは103万円、106万円、130万円といった数字が飛び交うため、混乱しやすい場所です。

大前提として、これらの数字は意味が違います。103万円は所得税、106万円と130万円は社会保険、そして企業によっては配偶者手当の基準も別に設けられています。同じ「壁」という言葉で語られていても、管轄も判断基準も別です。

とくに社会保険の基準は、税とは考え方そのものが異なります。税は1年間の所得で判定しますが、社会保険は加入の要件や見込みの収入で見るため、判断のタイミングも変わってきます。加入している健康保険によって案内も違うので、勤務先や保険者に直接確認するのが確実です。

さらに、所得税の壁については変更がありました。国税庁の「令和7年度税制改正による所得税の基礎控除の見直し等について」によると、基礎控除が見直され、給与所得控除の最低保障額が55万円から65万円に引き上げられています。これにより、いわゆる103万円の壁と呼ばれてきた所得税の目安は、160万円になりました。

ただし、ここが副業をしている方にとって重要な点です。この160万円という数字は、給与収入だけの場合の目安です。副業の報酬が雑所得などにあたる場合、給与所得控除は使えません。つまり、同じ160万円という数字が、そのまま副業の収入にあてはまるわけではないのです。

そして配偶者控除や扶養の判定は、合計所得金額で見ます。副業の所得もここに含まれます。金額の要件は改正によって変わることがあるため、その年の要件は国税庁の案内で確認してください。

整理すると、副業の20万円は「所得税の確定申告が必要かどうか」の話であり、年収の壁は「扶養から外れるかどうか」の話です。別の軸の話が、たまたま同じ副業という言葉でつながっているだけです。この2つを分けて考えるだけで、調べるべきことが見えてきます。

判断に迷ったときは、税務署と勤務先の両方に確認するのが確実です。どちらか一方だけでは、答えが出ないことがあります。

MOREARIAでは、副業や起業に踏み出した女性たちのインタビューを掲載しています。数字の管理につまずいた話、不安を抱えたまま走り出した話。準備が完璧に整ってから始めた方は、ほとんどいません。そのリアルな物語が、あなたの迷いをほどくヒントになるはずです。

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副業の確定申告と20万円ルールに関するよくある質問

不安として残りやすい疑問を、3つ整理しました。

副業の所得が20万円以下なら、本当に何もしなくていいのですか?

所得税の確定申告は原則として不要ですが、住民税は別の扱いです。また、医療費控除やふるさと納税などで確定申告をする場合は、副業分も合わせて申告します。「所得税は不要でも、住民税は要確認」と覚えておくと安全です。

副業の所得が増えると、扶養から外れてしまいますか?

配偶者控除や扶養の判定は合計所得金額で行われ、副業の所得も含まれます。ただし所得税と社会保険では基準が異なり、金額の要件も改正で変わることがあります。その年の要件を国税庁や加入している健康保険の案内で確認し、必要であれば勤務先にも相談してください。

何年か申告していなかったかもしれません。今からでも間に合いますか?

気づいた時点で申告することはできます。放置している期間が長いほど負担が増える可能性があるため、早めに税務署へ相談するほうが結果的に軽く済みます。相談は無料で、確定申告電話相談センターでも受け付けています。

まとめ|副業の確定申告は、不安を分けるところから

副業の確定申告がわからないという不安は、ひとつの塊に見えて、実は3つか4つの別々の問いが重なっています。分けてみると、今日確認できることが見えてきます。最後に、この記事の要点を振り返っておきましょう。

  • 20万円は収入ではなく、経費を引いた後の所得で判定する

  • 会社に知られる不安は、税の問題と就業規則の問題に分けて考える

  • 年収の壁と副業の20万円は、別の軸の話として整理する

  • 記録は後から作れない。金額が小さいうちから残しておく

今日できるのは、この1か月の入金と支出を書き出すことだけで十分です。そこから先は、分からなくなった時点で窓口に聞けばいい。ひとりで完璧に理解してから動く必要はありません。あなたの歩幅で進んでいけば大丈夫です。

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akina

MOREARIA Inc. 代表 / MOREARIA編集長

MOREARIA編集長。「やりたいことはあるけど、踏み出せない」女性に向けて、挑戦する人たちのリアルな物語と、自分らしい一歩を考えるきっかけを届けるメディアを運営。マーケティング支援事業や実践型スクール「MOREARIA LAB」も展開している。

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