仕事を辞めたい女性へ|次が決まっていなくても損しない手続きと期限

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仕事を辞めたい女性へ|次が決まっていなくても損しない手続きと期限

この記事でわかること 辞める前に確認しておく5つのこと 退職後の手続きと、それぞれの期限 必要な貯蓄額の具体的な計算方法 在職中と退職後、どちらで動くかの判断材料 「辞めたい」と思いながら、次が決まっていないという理由で […]

2026-7-21

仕事を辞めたい女性へ|次が決まっていなくても損しない手続きと期限

この記事でわかること

  • 辞める前に確認しておく5つのこと
  • 退職後の手続きと、それぞれの期限
  • 必要な貯蓄額の具体的な計算方法
  • 在職中と退職後、どちらで動くかの判断材料

「辞めたい」と思いながら、次が決まっていないという理由で動けずにいる。そんな状態が続いていませんか。

株式会社アシロが2024年に実施した調査(18〜49歳・2,510人)では、64.6%が「仕事をやめたいと思ったことがある」と回答しました。そのうち実際に退職へ向けて行動しているのは28.4%で、行動できない理由の最多は「経済的な不安があるから」でした。辞めたいけれど動けないという状態は、多数派です

この記事では、次が決まっていない状態で退職を考えている女性が、損をしないために知っておきたい手続きと期限を整理します。制度の中身が分かると、漠然とした経済的不安は「いくら必要か」という具体的な数字に変わります。あなたの状況に合わせて、必要なところから読んでみてください。

仕事を辞めたい女性が、辞める前に確認する5つのこと

退職を決める前に確認しておくべきことは、感情の整理ではなく事実の確認です。ここを飛ばすと、受け取れるはずのお金を逃すことがあります。

  • 01就業規則の退職申告期限
  • 02退職金の有無と支給条件
  • 03有給休暇の残日数
  • 04ボーナスの支給日在籍要件
  • 05雇用保険の加入期間

就業規則の退職申告期限は、一般的に1〜3ヶ月前を求める企業が多くあります。民法第627条では申し出から2週間で退職できると定められていますが、円満に進めるなら就業規則に従うのが現実的です。

退職金は勤続年数によって金額が変わる制度が多いため、あと数ヶ月で条件が変わらないかを確認します。有給休暇は勤続6ヶ月で10日、6年6ヶ月以上で20日が付与日数の目安です。

ボーナスは支給日に在籍していることが条件の企業が多く、申し出のタイミングだけで金額が変わることがあります。失業給付を受け取るには、離職前2年間に被保険者期間が通算12ヶ月以上必要です

確認の順番を間違えないために

この5つは、退職日を決める前に確認してください。退職日を先に伝えてしまうと、有給消化やボーナスの条件を調整できなくなります。

すべてを一度に確認する必要はありませんが、就業規則だけは最初に見ておくと、その後の計画が立てやすくなります

退職後に必要な手続きと期限|女性が見落としやすい3つ

退職後の手続きは、期限が短いものから順に処理していきます。特に健康保険と年金は、期限を過ぎると選択肢が減ります。

厚生労働省の雇用保険事業年報(令和4年度)によると、基本手当の初回受給者1,121,438人のうち、女性が58.8%(659,898人)を占めていました。失業給付は、多くの女性が実際に利用している制度です

失業給付|2025年から給付制限が短くなった

自己都合退職の場合、これまでは申請後に原則2ヶ月の給付制限期間がありました。2025年4月1日施行の法改正で、この期間が原則1ヶ月に短縮されています

ただし、5年以内に3回以上自己都合で離職している場合は3ヶ月のままです。また、離職前1年以内に自ら教育訓練を受けた場合は、給付制限が解除される規定も新設されました。

給付日数は勤続年数に応じて90日・120日・150日、受給期間は原則として離職日の翌日から1年間です。

健康保険と年金|期限が異なるので注意

健康保険は3つの選択肢があり、それぞれ期限が違います。

  • 任意継続:資格喪失日の翌日から20日以内

  • 国民健康保険:資格喪失日の翌日から14日以内

  • 家族の扶養に入る:目安5日以内(健保組合により異なる)

任意継続は在職時に会社が負担していた分も自己負担になるため、保険料はおおむね2倍程度になります。国民健康保険との比較は、市区町村の窓口で試算してもらえます。

国民年金への切り替えは、退職日の翌日から14日以内です。2025年度の保険料は月額17,510円でした。収入がない期間は、失業を理由とした特例免除制度を申請できます。前年の所得をゼロとみなして審査される仕組みです。

必要な貯蓄額の計算方法|「なんとなく不安」を数字にする

必要な貯蓄額は、感覚ではなく計算で出せます。金額が見えると、いつまでに何をすべきかが決まります。

日本FP協会は、緊急予備資金として「月の生活費の3〜6ヶ月分」を目安として示しています。総務省統計局の家計調査(2025年平均)では、単身世帯の月あたり消費支出は約16万9,547円でした。この場合、3〜6ヶ月分はおよそ51万〜102万円になります。

  • 01

    直近2〜3ヶ月の支出を確認する

    家計簿がなくても、クレジットカードの明細と口座の引き落としを見れば把握できます。

  • 02

    「守るべき1ヶ月の生活費」を確定する

    固定費(家賃・保険・通信費)と最低限の変動費を合計します。余暇費は一旦外して構いません。

  • 03

    想定する無収入期間を決める

    給付制限期間(原則1ヶ月、条件により3ヶ月)と、転職活動にかかる期間を足します。

  • 04

    計算する

    守るべき生活費 × 想定無収入期間 + 予備費(1〜2ヶ月分)が必要額です。転職活動費として10万円程度を見込んでおくとより安心です。

貯蓄が足りないと分かったときの選択肢

計算した結果、金額が足りないこともあります。その場合でも選択肢はあります。

在職中に転職活動を進める、退職日を数ヶ月後ろにずらして貯蓄期間を作る、給付制限のない離職理由に該当しないか確認する。足りないと分かった時点で、打ち手を選べる状態になっています

在職中と退職後、どちらで動くか|判断材料を整理する

どちらが正解ということはなく、優先するものによって答えが変わります。まずは実際の割合を見てみます。

マイナビ転職が2025年に実施した調査(転職活動経験者774人)では、74.8%が「在職中に転職活動をしたことがある」と回答しました。一方、リクルートが2022年に実施した調査(20〜50代正社員の転職経験者13,240人)では、「勤務先が決まってから退職」が38.5%、「退職後に決定」が44.1%という結果でした。

調査によって数字は異なりますが、どちらのパターンも一定数存在するというのが実態です

観点在職中に活動退職後に活動
収入給与が続く貯蓄と失業給付に依存
時間面接調整が難しい平日日中も使える
選考での見られ方空白期間が生じない長引くと説明が必要
精神面焦らず選べるが疲れやすい時間はあるが焦りが出やすい
公的支援失業給付の対象外条件を満たせば受給可

心身の不調がある場合は別の判断軸で

上の比較は、心身に余裕がある前提のものです。睡眠や食欲の変化、疲れが取れない状態が2週間以上続いている場合は、まず休むことを優先してください。

厚生労働省の「こころの耳」では、5分でできる職場のストレスセルフチェックが公開されています。在職中に動くか退職後にするかより、今の状態を確認することが先です

MOREARIAでは、働き方を変えてきた女性たちのインタビューを掲載しています。次が決まらないまま動き出した方の物語が、あなたの判断のヒントになるかもしれません

挑戦する人たちの物語を読む

仕事を辞めたい女性からのよくある質問

手続きに関して多く寄せられる疑問をまとめました。

次が決まっていなくても失業給付はもらえますか?

受給資格(離職前2年間に被保険者期間が通算12ヶ月以上など)を満たしていれば受け取れます。ただし求職活動をしていることが条件になります。

退職後、健康保険はどれを選ぶのが得ですか?

収入や扶養家族の有無によって変わります。任意継続と国民健康保険の保険料は、それぞれ加入先と市区町村の窓口で試算してもらえるので、比較してから決めてください。

有給休暇は必ず消化できますか?

労働者の権利として認められていますが、業務の引き継ぎとの兼ね合いで調整が必要になることもあります。退職日を決める前に相談しておくとスムーズです。

まとめ|手続きが分かれば、決断の材料が揃う

次が決まっていない不安の多くは、制度を知らないことから来ています。最後に、この記事の要点を振り返っておきましょう。

  • 退職日を決める前に、就業規則・退職金・有給・賞与・雇用保険の5点を確認する

  • 失業給付の給付制限は2025年4月から原則1ヶ月に短縮された

  • 健康保険は20日以内、国民年金は14日以内が手続き期限

  • 必要な貯蓄額は「守るべき生活費 × 想定無収入期間 + 予備費」で計算できる

すべてを今日決める必要はありません。まず就業規則を開いて、退職に関する項目を読んでみる。それだけでも、あなたの選択肢は確実に増えます。あなたの心地よい一歩を、応援しています。

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akina

MOREARIA Inc. 代表 / MOREARIA編集長

MOREARIA編集長。「やりたいことはあるけど、踏み出せない」女性に向けて、挑戦する人たちのリアルな物語と、自分らしい一歩を考えるきっかけを届けるメディアを運営。マーケティング支援事業や実践型スクール「MOREARIA LAB」も展開している。

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