この記事でわかること
- データで見る「結婚後も働きたい女性」のリアルな割合
- 働き方を阻む3つの壁と、その正体
- 実際に女性たちが選んでいる働き方の内訳
- 壁を越えて、自分らしい選択をするための考え方
「結婚したら、今の仕事を続けるべきか、それとも家庭を優先すべきか」。この問いに頭を抱える女性は、決して少なくありません。もしあなたが一度でもそう感じたことがあるなら、その迷いは自然なものです。
でも、データを見ると、あなたの不安は「自分だけの特別な悩み」ではないことが分かります。同じように迷い、悩みながら、それぞれの答えを見つけている女性がたくさんいます。
この記事では、統計データをもとに結婚後の働き方の現実を整理しながら、多くの女性がぶつかる3つの壁と、その越え方を考えていきます。数字で全体像をつかむと、自分の立ち位置が見えやすくなります。
データで見る、結婚後も働きたい女性の現実
結論から言うと、結婚後も働きたいと考える女性は、いまや多数派です。かつての「結婚=退職」という前提は、すでに過去のものになりつつあります。
Job総研の「2022年 女性のワークライフ実態調査」によると、働く女性のうち「結婚後も働きたい」と回答した方は74.1%にのぼりました。一方で「辞めたい」と答えた方は4.4%にとどまっています。また、理想の将来像として「共働き」を挙げた方は71.5%、「専業主婦」は15.8%という結果でした。
つまり、7割を超える女性が結婚後も働き続けることを望んでいます。もしあなたが「働きたい」と感じているなら、その気持ちは決して特別なものではありません。
では、実際にはどうでしょうか。厚生労働省の調査によると、結婚前に仕事をしていた女性のうち、結婚後も「同一就業継続」した方は49.8%、「転職」が12.7%、「離職」が32.1%でした。就業形態別に見ると、正規雇用の女性は57.7%が就業を継続している一方、非正規雇用では39.4%にとどまり、離職が39.8%と高くなっています。
さらに、株式会社プラコレの調査では、結婚を機にワークバランスについて「悩んだ」と回答した女性は68%にのぼりました。悩みの中心は「労働時間」「勤務場所」「収入」です。約3人に2人が働き方を見直しており、悩むこと自体が、ごく自然なプロセスだと分かります。
希望と現実の間には、まだギャップがあります。でも、約半数の女性が働き続けているという事実は、決して小さくありません。大切なのは、数字に一喜一憂することではなく、その差がなぜ生まれるのかを知ることです。
働き方を阻む「3つの壁」の正体
「働きたい」という意思があるのに、なぜ迷ってしまうのでしょうか。それは、あなたの努力不足ではなく、多くの女性が直面しやすい3つの壁があるからです。まずは、何に悩んでいるのかを整理してみましょう。
- 01
周囲との「価値観」の壁
一番身近な壁は、パートナーや親世代との価値観のギャップです。「家事は女性がやるもの」といった言葉に、心が重くなることはありませんか。共働きを希望していても、実際には家事や育児の負担が自分に偏ってしまう、という声も多く聞かれます。制度が整っていても、家庭内での理解が得られないと、働き続けることは難しくなります。狙いは、対話を通じて前提をすり合わせること。相手の考えを知ることが第一歩になります。
- 02
「職場」の環境と制度の壁
「時短勤務だと評価が下がる」「急な休みに理解が得られない」。そんな職場の空気は、働く意欲を確実に削ります。制度としては存在していても、実際に使いにくい職場は少なくありません。子どもの体調不良で早退するたびに肩身の狭い思いをする、という悩みもよく聞かれます。狙いは、頑張りで解決しようとせず、環境そのものを見直すこと。転職や部署異動も選択肢に入ります。
- 03
将来の「キャリア選択肢」の壁
「一度離れたら、もう戻れないのでは」という不安を抱える方は多くいます。実際、キャリアの空白が採用に影響すると感じている方も少なくありません。パートや派遣しか選べなくなるのでは、という心配の声もあります。でも、働き方は正社員か専業主婦かの二択ではありません。狙いは、選択肢の幅を知ること。副業やフリーランス、在宅勤務など、いまは多様な形があります。
また、同じ調査では、悩みを抱えた女性の約半数が転職や部署異動など何らかの変化を選び、残りの半分は現状維持を選んでいます。どちらが正しいということではなく、それぞれの状況に合わせた選択がなされている、ということです。
実際、厚生労働省の調査では、結婚相手や家族が退職を望んでいる場合、あるいは会社に働き続けにくい雰囲気がある場合、結婚後も同じ仕事を続けている女性は35.3%にとどまり、離職は55.9%に達するという結果が出ています。周囲の理解があるかどうかで、働き続けられる可能性は大きく変わるということです。
3つの壁に共通するのは、「自分ひとりでは変えられないもの」が含まれている点です。だからこそ、抱え込まずに、対話したり環境を変えたりする視点が必要になります。壁の正体が分かれば、打ち手も見えてきます。
壁を越えて、自分らしい選択をするために
壁が見えたら、次はどう越えるかです。大きな決断をいきなり下す必要はありません。小さく試しながら、自分に合う形を探していきましょう。
- 01
まずは「言葉」にしてみる
自分の不安や理想を、ノートに書き出してみてください。狙いは、漠然としたモヤモヤを具体的な課題に変えること。言葉にすると、何に困っているのかがはっきりして、相談もしやすくなります。
- 02
パートナーと「前提」を話し合う
働き方は、あなただけの問題ではありません。狙いは、家事の分担や家計の見通しを一緒に確認すること。「収入が減ったらどうするか」「家事はどう分けるか」を具体的に話しておくと、後の衝突を防げます。
- 03
選択肢を「知る」ところから始める
知らない選択肢は選べません。狙いは、どんな働き方があるのかを幅広く知ること。時短勤務、在宅勤務、転職、副業、フリーランス。実際に選んでいる方の話を読むだけでも、視野は広がります。また、公的な支援も年々整ってきています。内閣府は短時間勤務制度やテレワークの推進、再就職支援などをまとめており、女性のキャリア継続を後押しする民間サービスも増えています。制度を知っておくだけでも、選べる幅は広がります。
この3つは、どれも今日から始められることです。大きく環境を変えなくても、まずは自分の中の整理から始めれば十分です。焦らず、一つずつ進めていきましょう。
MOREARIAでは、迷いや葛藤を抱えながらも、自分らしい働き方を見つけた女性たちのインタビューを掲載しています。華やかな成功だけではなく、試行錯誤も含めたリアルな物語が、あなたの一歩を後押しするヒントになるはずです。
結婚後の働き方に関するよくある質問
結婚後の働き方を考えるとき、多くの方が抱きやすい疑問をまとめました。
仕事と家庭の両立、みんなはどうしていますか?
完璧な両立を目指さず、時期によって「どちらに重きを置くか」を柔軟に切り替えている方が多いです。すべてを完璧にこなそうとせず、優先順位を決めることが、長く続けるコツになります。
結婚を機に転職や起業をするのはリスクが高いですか?
リスクをゼロにはできませんが、情報を集めて小さく準備すれば、管理することは可能です。まずは自分のスキルを棚卸しし、無理のない範囲で試すところから始めてみてください。
キャリアの空白が怖いです。どう備えればいいですか?
「空白」ではなく「準備期間」と捉えてみてください。オンラインでの学習や、副業で小さな実績を作っておくことで、次の一歩を踏み出しやすくなります。
パートナーの理解が得られません。
まずは「なぜそう思うのか」をお互いに話してみてください。意見の対立に見えても、根っこにある不安や希望を共有すると、折り合える点が見つかることがあります。
まとめ|データが示す、あなたの選択肢の広さ
結婚後も働きたいと考える女性は7割を超え、実際に約半数が働き続けています。あなたの願いは、決して特別なものではありません。最後に、この記事の要点を振り返っておきましょう。
結婚後も働きたい女性は74.1%、共働き希望は71.5%
実際に同一就業を継続した女性は49.8%、離職は32.1%
壁は「価値観」「職場環境」「キャリアの選択肢」の3つ
言葉にする、話し合う、選択肢を知る。この3つから始める
今のあなたが感じている迷いは、自分の人生を大切にしたいという気持ちの表れです。今日、大切にしたいことを一つ書き出してみることから、あなたの選択は形になっていきます。あなたらしい一歩を、自分の歩幅で応援しています。
SUPERVISED BY
akina
MOREARIA Inc. 代表 / MOREARIA編集長
MOREARIA編集長。「やりたいことはあるけど、踏み出せない」女性に向けて、挑戦する人たちのリアルな物語と、自分らしい一歩を考えるきっかけを届けるメディアを運営。マーケティング支援事業や実践型スクール「MOREARIA LAB」も展開している。
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